野菜

レンコン農家

中野 悦宏さん

愛知県愛西市

先代から受け継いだ土に感謝して、貴重な「土付き鍬掘りレンコン」を栽培する。

就農のきっかけ

愛西市のレンコンを受け継いでいく

愛知県愛西市でレンコン栽培を行う中野 悦宏さん。29歳で会社員から家業のレンコン農家へと転身したきっかけや農業への想いをお聞きしました。

- 幼少の頃から農業は身近にあったのですか?

「私が子供の頃は、親も専業農家としてレンコン栽培をしていましたし、愛西市の生産も最盛期だったように感じます。そのような環境の中で育ったので、自然と「食」に関する仕事に就きたいと考えるようになり、飲料水の会社に就職をしました。」

- 20代は会社員をされていたのですね。30歳を前に専業農家へ転身しようと思ったきっかけは何だったのでしょうか?

「地域のレンコン農家が年々減少していったり、レンコン栽培からお米や他の野菜の栽培に切り替えたりする農家が多くなる中、自分たちの世代が愛西市の名産であるレンコンを守っていかなければと考えるようになったからです。」

こだわり

手間のかかる土付き鍬掘りレンコンを届けていく

- レンコン栽培のこだわりなどをお聞かせください。

「先代から受け継いだ土を未来につなぐために、化学肥料を減らして、有機肥料に切り替えています。現在、美味しくて栄養満点のレンコンが栽培できるのも先人の皆様が工夫して土づくりをしてきた結果ですからね。自分の代でさらに良くして次の世代につないでいきたいと思います。」

「もう1点は、レンコンを水圧で泥を飛ばして収穫する”水堀”に対して、私たちは鍬や手を用いて収穫する”鍬堀(くわぼり)”で行っています。土を付けたまま収穫することにより、長く鮮度が保たれるからです。水堀より体力は使いますが、泥のついたレンコンの美味しさをこれからもお届けしていきます。」

- 品種にも特徴があるのでしょうか?

「 ”備中”という、もっちりとした品種を栽培しています。煮物や揚げ物にするととても美味しいです。新鮮なレンコンは切ると糸を引くんですよね。一度、朝の採れたてレンコンを味わっていただきたいです。」

未来に向けて

マルシェや農業体験で多くの人にレンコンの美味しさを知ってもらいたい

- 専業農家になって7年。今、どういったことを感じていますか?

「天気の良い日が続くと良いものが収穫できるし、冷夏や台風などがくると芳しくないことが多い。改めて、自然の力の偉大さを感じましたね。」

- 最後に今後のビジョンをお聞かせください。

「私は栽培に専念していますが、弟や友人たちがマルシェへの出店を通して、より多くの人にレンコンや愛西市の野菜を広める活動をしています。マルシェで、一人一人のお客様の顔を見ながら接客をして、朝採れたばかりのレンコンを購入していただくことはこの上ない喜びです。

今後はレンコン堀り体験も実施していきます。そのような活動を通して、お客様と向き合いながらレンコンの魅力を伝えていけたらと考えています。」

- 真摯な想いで栽培したレンコンが、より多くの人の手に渡ることを願っております。本日はありがとうございました!

中野さんは、愛西市の若手農業団体 The Original Villager’sに所属しています。
是非、以下のWEBサイトなどをご覧ください。

WEBサイト https://t-o-v.info/
農業体験 予約ページ https://t-o-v.info/experience/

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