2022年4月2日(土)に、岐阜県岐阜市の長良公園で有機農家さんのマルシェが開催されました。今回は、その開催を推進してきた実行委員会の佐藤幸太さんにお話を伺いました。
− 長良公園オーガニックマルシェを企画したきっかけを教えてください。
「私は普段、地元議員の秘書をしているのですが、小さな子供がいらっしゃるお母さんたちから、学校給食に有機野菜を取り入れて欲しいといった相談を受けるようになりました。子供たちに安心安全な野菜を食べてもらいたいという想いを大切にしたいと感じたのです。」
− 給食がきっかけなのですね。
「はい。ただし、岐阜市の小中学校の給食は1日3万食を数えます。私も少しづつ農業の現状を勉強するうちに、それだけの給食を賄える有機野菜の生産者がいらっしゃらないことを知りました。そこで、まずは有機野菜を知ってもらうことから始めようと考え、このマルシェを発案しました。」
− 発案からどのように進んでいったのでしょうか。
「この企画の中心となるお母さんや農家さんのネットワークを通して賛同者を募り、2022年2月に準備委員会を立ち上げました。その後、開催場所を探していたところ、ここ長良公園は以前から朝一を開催していたのですが、コロナ禍となってからは開催されておらず、枠が空いていたのです。そこで岐阜市に相談・提案をして、『新しい朝一』というコンセプトで開催させていただけることになったのです。」
− オーガニックマルシェへの想いを聞かせてください。
「有機野菜に関わるようになり、作物に込められた農家さんの愛情を感じられるようになりました。私がそうであるように、このオーガニックマルシェをきっかけにして食べ物に対する意識が変わり、有機野菜が敷居の高いものではなく、皆さまの生活に馴染んでいってほしいと思います。」
− 有機野菜が当たり前になっていくといいですね。
「ただ、慣行農業に取り組まれている方との分断はあってはいけないと考えています。安定供給をされていらっしゃる農家さんへリスペクトを抱きながら、消費者の方々が食べ物を選ぶときの視野や選択肢が広がればいいなと感じています。」
− 最後に読者の皆さまへメッセージをお願いします。
「ここ長良公園は岐阜市を代表する公園ですし、遊びにきて頂いたついでにマルシェにも立ち寄っていただければ嬉しいです!」
桜が満開となる日にスタートした長良公園オーガニックマルシェ。初日からたくさんのお客さんで賑わっていました。今後は、毎月第1土曜日・第3日曜日に定期開催されます。
四季折々の草花と、岐阜城から吹き抜ける清流の風。そんな素敵なロケーションで開催されるオーガニックマルシェに是非一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
▼長良川オーガニックマルシェ フライヤー